改修設計の事前調査に行ってきました

7月末、改修設計のための事前調査に長野県に行ってきました。
今回の改修は冬暖かく過ごせるようにしたいという断熱改修がメインのご依頼です。

秋葉街道沿いに建つ、この地域特有の本棟造りの立派な住宅です。
昭和59年竣工で築34年です。


古い住宅ではよくあることですが、残されていた平面図は、現在建てられている状況とは異なっていました。
9時に現地入りして、方位や周辺の環境、隣地との関係、間取り、断熱材の施工状況、木部の劣化状況など確認しました。

暑いので水分補給をしながらの作業です。
2階の洋室の収納上部から天井裏を覗くと図面には記載がなかった断熱材が敷設されていました。
時代から考えて、グラスウール10K  t=50㎜と思われます。
特に雨水が浸入したような跡は見られません。

床下は、台所の床下収納から入りました。
比較的床下は広いのですが、横方向に根がらみが入っているため前に進むのは少し難儀でした。
床下に断熱材は見られません。
前方に見えるのは和室に設置されている掘りごたつです。
こちらも特に雨水が浸入したような跡は見られません。大引きを木材含水率計で測定してみると19.9%となんとか乾燥している状況でした。

床下から外壁側を覗くと、土壁のためか壁にも断熱材は入っていません。
断熱材が確認できたのは2階の天井だけでした。

今回の改修範囲は1階です。
冬の寒さ対策として床下の断熱材をしっかり入れたいと思います。
また外壁は土壁のため、内張断熱工法を採用することに。
窓は現状は全てアルミの単板、こちらはアルミ樹脂複合の複層ガラスの採用する予定です。

大きな住宅です。大急ぎで事前調査を終えたときには4時になっていました。
その後、お客様とプランのご相談。
全てが終了したのは6時半でした。
長時間お邪魔しました。

まきうち