長野県の改修物件は、先日お見積りを工務店さんに依頼して一段落。
築33年の伝統木造と一般的な在来軸組木造との中間的な住宅です。寒さ対策を中心とした断熱改修がメインでしたが、併せて耐震性能の向上も図りたいということになり、安全で快適な住宅を目指しました。
耐震化は、一般診断を実施し、その結果を踏まえバランスよく性能を向上させるために、今回は、耐震診断のシミュレーションソフトを使いました。
診断後に動画で地震時の状態を見れるのですが、ゆれながら最後にグシャッと倒れてしまった住宅が、プランニングと耐力壁の配置の関係性を検討しつつ、スタディを重ね、最後まで倒壊しない状況になった時、よく持ちこたえた!と思わず声が出そうになりました。
上部構造評点は、0.5程度から1.05に。もっと上げたいところですが、今回の改修範囲では、これが限界でした。将来的にもう少し、耐震性能を向上することも可能なため、段階的な改修計画もご提案しました。
いしざき