年末に長野の改修現場の確認と打合せに行ってきました。
11月末に外構回りと座敷部分の耐震改修工事に着手し、年末からメインとなる母屋(新たな居住域)の断熱・耐震改修工事がスタートしました。
現場は約285㎡もある民家型の大邸宅です。現在は2人暮らしで普段使用する部分は、その半分程度。改修のきっかけとなった冬の寒さ対策を考慮すると、大きな住宅の全てを断熱改修することは、費用対効果が低いため、生活範囲となる1階を中心とした断熱区画を計画しました。
ただし、耐震化を図るとなると、断熱改修範囲に限った対策では、全体のバランスが崩れ耐震性能が向上しないため、普段はあまり使用しない座敷の部分(断熱区画の外側)にも若干手を加えています。
先行した座敷部分の耐震化の範囲は、無事に完成していました。押入回りを中心に面材と金物による耐震化が図れました。
メインの居住域となる断熱区画の範囲は、解体した状況を確認したのですが、残されていた図面を基に想定した基礎が配置されていないなど、少々考え直す個所もあり、改修工事ならではの対応が必要な状況でした。
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真壁納り専用に当時使用されていた金属ブレース。このブレースは撤去し、新規に設置し直します
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外壁には設置されていないと考えていた断熱材がありました(窓の上)。土壁の室内側に押し込まれていたため、性能は期待できない状態でした
次回の打合せは、土間コンクリートの打設前後の時期の予定です。長野の現場は、今の時期大変寒く、厳重な防寒対策が必須です。
いしざき