気がつけば春です。
昨年竣工した高尾こんの歯科医院の院長先生から、診療中はコンパクトに収納できて必要に応じて引き出せるテーブルが欲しいというご要望を頂き、折畳みテーブルを計画しました。
収納した時の状態で壁からの出っ張りを最小限にすること、天板がなるべく大きく広がること、シンプルな機構とすること等を考慮して検討しました。
コンパクトに収納することを優先して、天板を支持する脚は1本で計画しました。脚が一本だと、開いた時に不安定かなと心配でしたが、壁にしっかり取り付けることで、その課題はクリアできました。
このテーブルは、折り畳んである天板を引上げて、収納されている脚を引出します。折り畳んである２段目の天板を出して、さらに脚を引出します。この過程で、天板が安定する位置に脚を正しくもってくることが難しく、現場で家具屋さんに調整してもらい、使い勝手が良くなりました。
折畳みテーブルを開いた状態で、ちょっと狭いですが４人が座れるくらいの大きさになります。
使っていくと必要になるものが色々でてきます。その都度お声掛けいただき引き渡し後も対応させていただけることは、とてもうれしいことです。私たちの仕事は設計したらそれで終わりでないなあと改めて実感しています。
いしざき